傷と勲章

私が受けたDVの実録。アメリカで闘って生きた誇り。

傷と勲章#3 元カノ疑惑

毎週恒例となりつつある深夜の飲み会。基本ハワイローカルは普段から陽気ですが、アルコールが入ると更に陽気になり盛り上がるEXはその寿司屋(日本人が板前をしている、長年人気のハイエンドのお店です)で人気の存在で、また店員さんだけでなくお客さん同士でも仲が良く、英会話が不得手の私にとってはとても輝いて見えました。そして徐々に惹かれていたのも事実です。

 

…まあ酒の弱い私に、少なからず「アルコールフィルター」がかかっていたとは思われますが。

 

勤務先のワイキキのデパートや、街中で一緒にいられることを目撃される機会も多くなり、だんだんと周囲も公認の関係になっていった私たち。
しかしどこにでも、「面白くないこと」を言ってくる人は一定数いるものです(関係ないですが、ハワイは特に多い気がします)
ある日ワイキキでさほど仲良くない知り合いに呼び止められ「れいちゃん、あの彼とどういう関係なの?」と聞かれた私。さほど親しい友達でもないし、興味本位の質問にどう答えたもんかねえ?と考えていたところ、こちらの返答を待たずに言われた。

 

「彼ってガールフレンドと一緒に住んでるよね?」

 

ぱーどぅん?

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付き合ってないなら関係ないけどねーじゃあねー、と言いながら離れていく彼女。爆弾落として去るとかテロか。宣戦布告か。

 

最近の日本はどうなのかよくわかりませんが、アメリカでははっきりと「告白」というものをされることはあまりありません。そして2人でお出かけをしたりごはんを食べたりする「デーティング」と呼ばれる期間は、他の異性と同時進行をしていても問題ないと考えられるのが通常です。
(デーティング期間に「どこ」まで進むのかはそれぞれの裁量です)

 

でも同棲はデーティングの域を超えてるし。そもそも彼女いるとか聞いてないし。

 

アメリカ人に婉曲話法というものは通じないので、直接聞いてみた。(実際下記は英語のやり取りです)
れい「一緒に住んでる女の子がいるって聞いたんだけど。彼女いるんじゃん」
EX「言ったし」
れい「聞いてねえ!つかそれ浮気やん!聞いたらあんたと出かけんわ!」
EX「つか彼女じゃなくて何年も前に別れた元カノだから」
れい「なおさら状況的におかしいやん!」

 

アメリカでは別れた後も元カレ元カノと友達関係を続けるのは当たり前な話。まあこれは日本でも比較的ある話だと思いますが。
更にすごいのは離婚後の元旦那元妻とも仲良しケースが多く、新しい奥さんとの新居のBBQに元妻が来るなんて話も珍しくありません。
日本人からしたら結構びっくりなことですよね。

 

何もない、もう終わった関係とは言われても正直私としては「一緒に住んでいる」という状況に納得がいかなかったのではっきりとそれに対して嫌悪を示し、クリアになるまでは関係を断つと告げました。

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また併せ、ずっと気になっていたこと。
いくら酒に強いアメリカ人でも、飲んだ後深夜運転して帰るのはいかがなものか、と伝えました。しかも件の寿司屋とEXの住むワイキキは車でも数十分の距離があるのです。アルコールが入ると陽気になる=感情の波がかなり昂るので、割り込みに対してクラクションを鳴らしたりFワードを出すことも気になる。

 

すると半ばキレながら「じゃあそんなに言うなら飲んだ後はYouのアパートに帰って泊まる!(当時私が住んでいたアパートは寿司屋からそう遠くないところにありました)これで元カノ問題も飲酒運転もクリアだろ!」と。

 

…いや、そういう問題じゃないだろ。
むしろ何も解決してないだろそれ…。