傷と勲章

私が受けたDVの実録。アメリカで闘って生きた誇り。

傷と勲章#1 ハワイ移住と出会い

大学を卒業し資格も取りいくつかの仕事を経て色々な経験を重ね、ある程度自由になる金もあるアラサー。
これがアメリカ移住時の私。

 

1年という期限付きのインターンビザ(J1ビザってやつ)でアメリカで仕事をし英語を話せるようになって帰り、日本で転職先を見つけよう、なんて軽い気持ちでスーツケース1つで訪れたハワイ。
ワイキキの某有名デパート内のコンシェルジュとして勤務を始めました。

 

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しかし1年なんてあっという間。しかもハワイ、日本人だらけで英語が全然上達しない!
…なんて焦っていたところ上司から就労ビザのオファー。もうちょっと勉強をしたかったのでありがたくお話を受け、移民局の審査もクリアしてE2という就労ステータスを無事取得。

 

ところでこれは私の偏見かもしれませんが「J1ビザ」と言うと「どうせ1年で帰国しちゃう」と思われるのか、あまり深い付き合いができる友達はあまりいませんでした。でも「E2取った」という段階になった途端に親しい友人ができ、特に独身同士で飲みに行ったり飲みに行ったり飲みに行ったり飲みに行ったり…
まあ飲み友達が多くできました(←)男女問わず四六時中よく飲んでました(←←)
元旦那(これからはEX-HUSBANDから取って”EX”と記載します)と出会ったのもその頃です。

 

私がコンシェルジュをしていたデパートのセキュリティーとして勤務をしていたEXとは、毎日のように顔を合わせていました。友人と飲みに行った店で会うことも度々。
当初の印象としては「日本語ができない割に、デパートを訪れる日本人やお店の人から声かけられると笑顔で丁寧に対応する人だな」ということと「細身で黒スーツ制服がよく似合う人だな」ということぐらい。「イケメン」という人もいましたが私にはよくわかりません(←)
…まあそんな感じの私、英語が不得手なのでさして深い話をすることもなく、あいさつだけでやり過ごしていました。好意も嫌悪も何もなかった当時。

 

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アプローチをしてきたのはEXから。「この間〇〇で飲んでるのを見かけたけどお酒が好きなの?今度飲みに行きませんか?」と。

 

ハワイ在住2年目、いい加減英語を上達させて日常会話くらいはスムーズにできるようにならなければ、と思っていた私。その時ちょうどフリーだったことや、普段の丁寧で紳士的な態度を見ていたこともあり「親しい飲み友達にでもなれば、使う機会も増えるし英語上達するかも!」という気持ちだけを抱いて仲良くなっていきました。

 

モラハラやDVをする人の特徴としてよく上げられるのは「外面がいい」ということ。親しくなる前の人や家の外ではきちんとした身なりをして、とても丁寧に親切で優しく接する。相手のことを気にかけ耳を傾ける。友達の評価はすこぶるいい。

 

思い出すとこの条件に当てはまっていたのだなあ、と何年も経ってから今更気づいてみたり。
友人内では評価がすこぶるいいEXなので、夜逃げして離婚した今、その友人たちの間では私はとんでもない悪者になっているようですよ…。

 

つづく